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【町指定】振り茶
大分類 | 芸能・娯楽 |
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所在地 | 犬田布 |
公開解説 | 【町指定文化財】 ふり茶は、ほうじ茶をチャ―ウィー(茶桶)に入れ、竹製の茶筅で泡立たせたもので、茶道のような格式高いものではなく、日常の語らいの場などで気軽に飲まれているお茶である。 所在地 犬田布 指定年月日 平成27年4月9日 ーーーーーーーーーーーーーーーー 個人聞き取り資料 聞き取り場所 伊仙町西犬田布 誰に教わったか 子供の頃、おばあちゃんがやっていた。昔は農業ばかりだったので、ゆっくりとする時間があった。若い人が朝ご飯の前に畑仕事に行く間、年寄りはふり茶を飲んだ。 いつ頃まで行っていたか 母が92歳まで生きていた(40年ぐらい前に亡くなった)が、その母がふり茶が好きだったので毎日やっていた。40年程前までは、どこの家でも普通にやっていた。 どのような時にするか ふり茶は普段の気軽な場で飲むものなので、お祝いなどの場ではしない。雨の日や夏の暑い日などの農作業が出来ない日に、近所にちょっと寄って話をしたり…と、気軽な場でやっていた。 手順 茶道と違い、特別な手順ではない。 ①湯を沸かす。 ②お茶の葉(ほうじ茶)をお茶パック(昔はさらしを使用)に入れて用意する。緑茶だけ、もしくは抹茶が入ったほうじ茶では泡立たない。終戦後しばらくまでは、お茶の葉ではなく麦や米を炒ったものを使っていた。昔は、トウバルから魚を持って行き、ヤエゾウでお茶と交換した。 ③お茶の葉を急須に入れ、お湯を注ぎ10分待つ。お茶を煮出す時間が短いと、泡が立ちにくい。 ④急須のお茶をチャーウィー(茶桶)に入れ、竹製の茶筅で泡立てる。泡立りの目安は特にない。泡立たるのは、熱いお茶を程良くふり冷ますため。 ⑤充分に泡立ったら湯呑に注ぐ。この時、桶を揺すって泡を上手に入れる。 その他 昔の人は、「ふり茶を飲むと長生きをする」と言っていた。また、「空茶は飲めない」といいふり茶を出すときは必ずお菓子(黒砂糖やインギュムィなど)やなますなどのお茶受けを一緒に出す。 |
公開解説引用 | 文化遺産を活かした地域活性化事業報告書 |