船の描かれた土器

資料名(ヨミ)フネノエガカレタドキ
遺跡天神台遺跡
時代・時期弥生時代終末期
解説 弥生時代の終わりごろに作られた、船の描かれた土器です。上半部を失った壺形土器で、底部には意図的に丸い穴があけられています。
 絵は土器を焼き上げる前に先端の鋭い工具によって刻まれています。船体は丸木舟に舷側板(げんそくばん)を加えた準構造船(じゅんこうぞうせん)で、右側が船首と考えられます。中ほどに描かれているのは吹き流しと見られ、軸を表す縦棒から左側に、2本1対の横棒で少なくとも4単位が表現されています。船の上に並ぶ縦棒は櫂(かい)(オール)をあらわしたものでしょう。右へ進む準構造船が風を受けている情景と考えられます。
 土器に絵を描く習慣は弥生時代の房総半島にはなかった可能性が高いため、外来系土器とともに伝わった文化の一部と考えられます。詳しくは埋蔵文化財調査センターのページを参照ください。 
 → https://www.city.ichihara.chiba.jp/maibun/isekimore53.htm

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