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珠文鏡

資料名(ヨミ)シュモンキョウ
遺跡大厩浅間様古墳
時代・時期古墳時代前期
解説 直径約8cmの円形の青銅鏡です。鏡背の装飾に用いられた珠文(半球状の突起)からその名が付きました。中国の鏡を模倣して作られたいわゆる倭鏡(わきょう)の一つで、古墳時代前期には特に副葬品として用いられ、市内でもいくつか出土例が見られます。
 この資料は、大厩浅間様(おおまやせんげんさま)古墳の3基の埋葬施設(木棺痕)のうち、中央の埋葬施設から石釧(いしくしろ)や刀子(とうす)、勾玉等の玉類とともに副葬品として出土しました。鏡背には赤色顔料、鏡面には布が付着しており、衣服などの布に接した状態で納められたようです。小型の鏡ですが、鏡面が2mmほど反った凸面鏡(とつめんきょう)のため、現代のカーブミラーのように広範囲を映すことができました。

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