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壺形土器

資料名(ヨミ)ツボガタドキ
遺跡天神台遺跡
時代・時期弥生時代後期
解説 壺形(つぼがた)の弥生土器(やよいどき)です。くびの細い貯蔵用容器を壺形土器と呼びます。弥生時代後期の集落遺跡、天神台遺跡の竪穴(たてあな)建物跡床面から出土しました。高さは43cmとやや大型で、ほぼ完全なかたちに復元されています。
 この土器は、口縁部(こうえんぶ)から胴部(どうぶ)までの広範囲に、沈線(ちんせん)でふち取られた単節縄文(たんせつじょうもん)と回転結節文(かいてんけっせつもん)による文様が施され、棒状浮文(ぼうじょうふもん)と円形浮文(えんけいふもん)が規則的に貼り付けられています。文様の間にはベンガラと見られる赤色顔料が塗られ、丁寧に磨き上げられています。一部には円形の赤彩文(せきさいもん)もほどこされています。
 多くの文様で飾られたこの土器には、種もみなど何か大事なものが保管されていたのかもしれません。

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