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鹿骨製垂飾品

資料名(ヨミ)ロッコツセイスイショクヒン
遺跡上高根貝塚
時代・時期縄文時代後期
解説 シカの中手骨の基部付近に孔を開けたもので、孔を巡るように横方向の溝が彫り込まれ、先端側は細く削って形が整えられています。横方向の溝は、紐を通して吊り下げる際、結んだ紐がずれないように工夫したものと考えられます。
 素材となった骨は膨れ、骨折後に修復を始めた特徴を示すことから、このシカが負傷後もしばらく生きていたことがわかります。傷ついたシカへの慈しみや、傷ついてなお懸命に生きる姿への敬いなのでしょうか。垂飾品には、厳しい自然環境を共に生きたこのシカを、死後も近くに感じたいと願った縄文人の想いが込められているようです。
 この資料は「南総郷土文化研究会」が昭和36(1961)年8月16日から21日まで実施した上高根貝塚の発掘調査で出土したもので、同研究会の依頼により調査を指導した早稲田大学(当時)の金子浩昌氏を通じて、令和6(2024)年12月に寄贈されました。資料には「17日3区30~60混土貝層」と記された袋が添えられており、調査開始から間もない8月17日に出土したことがわかります。また、メモには「加曽利B」の記載があることから、縄文時代後期中葉の所産と考えられます。

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