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小仏像

資料名(ヨミ)ショウブツゾウ
遺跡上総国分僧寺跡
時代・時期平安時代~鎌倉時代
解説 幅2.9cm、奥行1.9cm、高さ3.2cmの青銅製小仏像で、金銅仏(こんどうぶつ)の可能性もありますが、鍍金(ときん、めっき)は確認できません。
 上総国分僧寺の大衆院(だいしゅういん)が広がる寺院北辺部の発掘調査で見つかりました。
 仏像彫刻史研究者の故紺野敏文氏によると、平安時代中期から後期の造像と考えられるものの、猫背気味なお姿から鎌倉時代まで降るかもしれない、とのことです。さらに如来像とされつつ、膝上に置かれた手の位置と起伏のない頭部の形状から、僧形(そうぎょう)の可能性も指摘されています。
 鉛同位体比を測定した結果、奈良・平安時代に多く使われた山口県長登(ながのぼり)銅山や蔵目喜(ぞうめき)銅山産出の銅とは別の原料を混ぜていることが分かっています。
 国分寺僧が身辺に置いていた念持仏(ねんじぶつ)でしょうか。当時の国分寺における信仰を垣間見ることができる貴重な資料です。

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