機能から空間へ【1】
| 公開解説 | 機能が進化していく一方で、トイレ空間のあり方については重視されてきませんでした。しかし、暮らしに不可欠な場だからこそ、もっと光を当てようという動きが1980年代半ばから起きます。 INAXは1986年、トイレを美しいインテリアとして捉えてもらうことを目的に、水まわりの文化発信基地〈XSITE〉を、東京・港区のアークヒルズ最上階にオープン。欧米10カ国30社から集めたトイレ・バス製品約800点を展示、販売しました。 壁際の3点は、〈XSITE〉で実際に販売していた便器です。 左奥はフランス製の便器で、花弁をモチーフにした優雅なデザインが特徴です。ライオンの彫刻が施された中央の便器は、オーストリア製です。 右奥の裸婦像はイギリス製の便器で、大理石を粉末状にして樹脂で固めた素材でできています。 また、トイレ空間をお客様へのおもてなしととらえ、デパートなどの公共施設でも、デザイン性の高いトイレやパウダールームが備えられるようになり、トイレに対する社会の認識を変えました。 |
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【タイルコレクション】紀元前から近代の世界の装飾タイル
中分類: 以下の24か国を検索いただけます。(国名は地域ごと、五十音順に並んでいます)
《アジア》中国、台湾、日本、パキスタン、ベトナム
《北米》アメリカ
《中南米》メキシコ
《欧州》イギリス、イタリア、ウズベキスタン、オランダ、スペイン、ドイツ、ハンガリー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ロシア
《中東》イラク、イラン、シリア、トルコ
《アフリカ》エジプト、モロッコ
※各国や地域によるタイルの特徴については、「世界のタイル博物館」のタイルコレクションをご覧ください。
【トイレコレクション】 明治から昭和にかけて日本でつくられた非水洗便器
中分類:大便器、小便器、厠下駄
※古便器の歴史や形、産地に関する解説は「古便器について」をご覧ください。
【テラコッタコレクション】 明治末から昭和初期の日本で、鉄筋コンクリート造建築を飾った陶器製の装飾材
中分類:東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、京都
※テラコッタの概要については「建築陶器のはじまり館」をご覧ください。
【ポケット学芸員】 スマートフォンで展示ガイドを視聴できる無料のガイドアプリ(早稲田システム開発提供)。
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この「コレクションデータベース」では、文字による解説のみご利用いただけます。
※順次、他の常設展示にも導入予定。