コイ（野生型）の生鮮写真
撮影：川瀬成吾
コイ（野生型）
| 綱 | 硬骨魚綱 |
|---|---|
| 学名 | Cyprinus carpio |
| 目 | コイ目 |
| 科 | コイ科 |
| 形態の特徴 | 背鰭の最長鰭条に鋸歯縁があり、口にひげがある。典型的な野生型は飼育型に比べて、体がより細長く、背鰭棘条数が多く、鰓耙数が少ない、側線鱗数が少ないなどの特徴を持つ。 |
| 最大体長 (mm) | 530.00 |
| 在来種/外来種 | 在来種 |
| 分布：湖北 | 北湖、内湖（文献1） |
| 分布：湖西 | 内湖（文献1） |
| 分布：湖東 | 内湖、ため池、河川、水路 |
| 分布：湖南 | 南湖、水路、池、内湖（文献1） |
| 分布の特記事項 | 湖北、湖西、湖東、湖南の各地域から標本が得られている。滋賀県には、野生型と飼育型と呼ばれる2種類のコイが分布しており、野生型が在来種である。両者は形態的区別が可能だが、交雑個体が知られており判別には遺伝子分析が欠かせない。純粋に近い野生型は、北湖の水深の深い水域にのみ生息し、産卵のために沿岸域や水路に近づく。そのため、県内のコイのほとんどは飼育型（または交雑個体）である。なお、標本に基づいた分布の項目は、両型を含んだ情報であり、標本に基づいた県内の本種の正確な分布は不明である。 |
| 滋賀県レッドリスト2020 | 希少種 |
| 引用文献 | 藤田朝彦・西野麻知子・細谷和海（2008）魚類標本から見た内湖の原風景．魚類学雑誌，55：77-93．（文献1） Mabuchi K., Senju H., Suzuki T. and Nishida M. (2005) Discovery of an ancient lineage of Cyprus cardio from Lake Biwa, central Japan, based on mtDNA sequence data, with reference to possible multiple origins of Koi. Journal of Fish Biology. 66: 1516-1528. Atsumi K., Song H.Y., Senou H., Inoue K. and Mabuchi K. (2017) Morphological features of an endangered Japanese strain of Cyprinus cardio: reconstruction based on seven SNP markers. Journal of Fish Biology. 90: 936-953. |
| 執筆者 | 伊藤 玄, 川瀬成吾 |
| 更新日 | 2024/12/21 |
| 注記 | 「分布」項目は標本情報に基づいている。特に注釈がない場合は琵琶湖博物館登録標本、注釈がある場合は該当の引用文献の標本情報を参照した。 写真のスケールは1cm 本図鑑を引用する場合は、下記の例を参考にすること。 電子図鑑全体：伊藤 玄・川瀬成吾（2024）琵琶湖いきもの図鑑 魚類． https://archives.biwahaku.jp/search/（参照：yyyy-mm-dd） 各魚種のページ（例：イチモンジタナゴ）：伊藤 玄・川瀬成吾（2024）イチモンジタナゴ．伊藤 玄・川瀬成吾（編）琵琶湖いきもの図鑑 魚類．https://jmapps.ne.jp/ikimono/det.html?data_id=7068（参照：yyyy-mm-dd） ※なお、内容が更新される場合があるため、年については各魚種のページの「更新日」を参照のこと |