歴史

登録番号O-305
作者名塙 賢三 1916-1986
大きさ(cm)165.2×207.9
制作年1956
技法・材質油彩・麻布・額装
初出展覧会等第41回二科展
解説黄褐色の空間に浮かぶ、人のようなかたち。謎の多い絵で、モデルが何なのかは分かっていません。手掛かりとなるのは「歴史」というこの絵のタイトルです。人物の腰には翡翠(ひすい)色をした勾玉(まがたま)と、太陽と月をかたどった装身具のような帯が下がっています。この人物がその身を横たえているのは、死者をあの世に送り出す舟、古代の棺(ひつぎ)なのでしょうか。1950年代、戦後復興による道路や宅地開発に伴い、日本各地で遺跡の発見が相次ぎました。新たな「歴史発掘」のニュースは、敗戦後の日本人の心をとらえ、芸術家達は古代をテーマにした作品を数多く制作しています。
寄贈者名塙義雄氏(1995年度寄贈)

PageTop