家族(A)

登録番号O-178
作者名堀越 隆次 1916-1984
大きさ(cm)162×130
制作年1952
技法・材質油彩・麻布・額装
初出展覧会等第37回二科展
解説男女と幼子という一組の家族像。広野にたたずむ男女は遠く彼方を見つめていますが、その背後には工場地帯の煙突が黒煙を上げる様子が描き込まれています。堀越が本作を描いたのは、第二次世界大戦の敗戦から7年後の36歳の頃。サンフランシスコ講和条約が発効し、GHQによる占領が終わった年です。戦後の復興から高度経済成長へ向かう時期、彼らの視線の先には何があるのでしょうか。堀越が描いた若き家族像は、この時代の日本を取り巻く社会状況をシンボリックに表しているように見えます。
寄贈者名堀越吟子氏(1986年度寄贈)

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