カルピスの包み紙のある静物

登録番号O-109
作品名(欧文)Still Life with CALPIS Wrapping Paper
作者名中村 彝 1887-1924
大きさ(cm)60.7×50.2
制作年1923
技法・材質油彩・麻布・額装
解説関東大震災の後、結核を患いながらも生き延びた彝は花をモティーフにした静物画を繰り返し描きました。そのなかでも本作は、直線や曲線を意識した輪郭によって捉えたモティーフの形態描写と、台に敷いたカルピスの包装紙の青地に白の水玉模様が印象的です。また、画面上部の十字架に向かう線を強調し、背景と手前のモティーフとの間で色調やタッチに強弱をつけるなど、動きや変化のある画面構成となっています。この作品を描いた翌年、彝はその短い生涯を閉じました。
寄贈者名升本喜三郎氏(1980年度寄贈)

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