緑衣

登録番号O-98
作者名熊岡 美彦 1889-1944
大きさ(cm)112.1×146.5
制作年1925
技法・材質油彩・麻布・額装
初出展覧会等第6回帝展(帝国美術院賞)
解説本作のモデルは、後に東光会の会員にもなった財閥三井家の美尾子夫人と言われています。夫人は自ら染めた緑の和服を着てモデルをつとめました。作家の言葉として伝えられたところによると「緑の衣服をほっそりした身体にまとったのに興味をひかれて」制作したとのこと。夫人のそばには日本で古くから室内犬として愛玩されてきた狆(ちん)の姿があります。一匹はきりりとした表情でこちらを見つめ、もう一匹は安心しきったように身体を丸めて眠りについています。

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