九龍壁(北京)

登録番号O-42
作者名榎戸 庄衛 1908-1994
大きさ(cm)89.5×116
制作年1943
技法・材質油彩・麻布・額装
初出展覧会等第6回新文展
解説第6回新文展出品作。榎戸は1943年9月、満州(現・中国東北部)政府の招聘を受けて中国へ渡り、中国北部をはじめ、モンゴルや朝鮮を訪れました。本作は、その途上で立ち寄った北京の北海公園にある九龍壁を描いたものです。当時、日本の支配下にあったアジアの各地では、日本の美術団体による展覧会や絵画講習会などの活動が盛んに行われており、榎戸の中国渡航の主な目的も、新京(現・長春)での創元会会員展の開催でした。戦中期、従軍画家でなくとも、アジアの風景を描いた画家が多いのは、こうした時代背景があったからです。

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