自画像

登録番号O-20
作者名中村 彝 1887-1924
大きさ(cm)32×22.5
制作年c.1909
技法・材質油彩・キャンバスボード・額装
解説中村彝は明治42年に『レンブラント画集』を購入したのち、この作品を含め、暗褐色を基調としたレンブラント風の自画像を翌年にかけて6点ほど描いています。庇護者であった洲崎(すのさき)義郎宛の手紙には、 「レンブラントの晩年は悲惨であった。丁(ちよう)度(ど)ミレーの様に。然(しか)し内面に於いては恐ろしい程自由で、奔放で、剛頑であった。輝く絵の具は厚くもられ、嵐の如き筆は益々剛毅となり、画面は丸で弾力と熱情と確信とに充たされきって居る。あれがわれわれの生命の真相なのだ。」と書かれ、彝のレンブラントへの傾倒ぶりをうかがわせます。
寄贈者名菊池五郎氏(1951年度寄贈)

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