普賢菩薩
登録番号 | J-437 |
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作品名(欧文) | Samantabhadra |
作者名 | 菱田 春草 1874-1911 |
大きさ(cm) | 94.5×49.8 |
制作年 | c.1902 |
技法・材質 | 絹本・彩色・軸装 |
解説 | 普賢菩薩は、釈迦如来の慈悲を象徴する仏として、智恵を受けもつ文殊菩薩とともに釈迦如来の脇(普賢菩薩が向かって左、文殊菩薩が右)に配されることが多く、白い象に乗った姿で表されます。この作品の象は、写実的に描かれていますが、この当時すでに上野動物園は開園し、象も来園していたので、おそらく春草は、実際に象を見て描いたと思われます。象の輪郭線は描かれず、色の濃淡やぼかしによって形状や立体感などが表されていますが、ここに、師・岡倉天心のもとで目指した新しい日本画創造の試みの一端を見ることができます。 |