母子
| 登録番号 | S-208 |
|---|---|
| 作品名(欧文) | Mother and Child |
| 作者名 | 後藤 清一 1893-1984 |
| 大きさ(cm) | h27.5*w16.5*d13.2 |
| 制作年 | 1937 |
| 技法・材質 | ブロンズ |
| 初出展覧会等 | 第10回構造社展 |
| 解説 | 「後藤清一彫刻展」(茨城県立美術博物館、1973年)では作家確認のもと第10回構造社展(1937年)出品作とされた。構造社展目録上は「母子A」「母子B」(ブロンズ)の記載があるが画像の掲載はない。本作題名は木箱蓋に貼付されたシールの記載による。後藤の戦前の作風は、ロダンなど西洋彫刻を参照した写実的で動きのある人物像と、飛鳥から天平時代の仏像研究を反映した正面性の強い人物像(仏像)の二つの傾向に大別できるが、本作は両者を折衷しながら独自の作風を模索した様子がうかがえる作品として重要である。台座に刻まれた様式化された衣紋線、凹凸が少ない肉体の表現、片腕を軽く曲げたポーズには、例えば「弥勒菩薩半跏像」(広隆寺、7世紀前半)のような仏像彫刻を学んだ跡がうかがえる。作者は弥勒菩薩半跏思惟の像を戦後も制作している。一方で裸体による表現や、正面を向きながらも両足を片側に寄せてひねりを生じさせた本作のポーズには西洋彫刻の影響がうかがえる。母子像は立像にも姿を変えて生涯にわたり制作しており、母の慈愛が表情やポーズとなって表されている。 |
