帽子

登録番号S-88
作者名佐藤 忠良 1912-2011
大きさ(cm)38.5×28×30
制作年1981
技法・材質ブロンズ
初出展覧会等第45回新制作協会展
解説佐藤は1970年代以降、モデルが普段身に付けている帽子やブラウス、デニムなどの特性を生かした彫刻表現を試みました。現代的なファッション・アイテムが加わることにより、像の輪郭が変化して陰影が深くなり、全体のバランスにも複雑さが生まれました。とりわけ帽子をあしらった女性像は佐藤の代表的なシリーズで、立像、座像、胸像、頭像など、様々に展開しています。この帽子は恐らくはカンカン帽と呼ばれる麦わら帽子で、上部とブリム(つば)が平らで、堅くて軽いことが特徴です。少し前のめりになったつばが、顔に影を落として複雑なニュアンスを加味しています。

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