陽に浴びて

登録番号S-7
作者名森山 朝光 1897-1962
大きさ(cm)156×50
制作年1958
技法・材質木彫
初出展覧会等第1回新日展
解説日本伝統の木彫技術を用い、仏像や歴史人物をモティーフとしていた森山は、第二次世界大戦中には、坑道を掘る兵士や古事記・日本書紀の神話など、時局を反映した作品を制作しています。戦後、制作された本作は、埴輪(はにわ)を担いだ若き古代人の姿。GHQ占領下、建国神話による歴史記述が検閲の対象になる一方で、新たに脚光を浴びたのが、古代遺跡の科学的な発掘でした。「陽に浴びて」というタイトルには、長く地中に埋まっていた歴史が明るい光のもとに現われたという喜び、敗戦後の日本人のアイデンティティー再生への希望が託されているのかもしれません。

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