鴨川夜情

登録番号J-371
作品名(欧文)Evening on the Bank of the Kamogawa River
作者名安田 靫彦 1884-1978
大きさ(cm)87.5×119.7
制作年1932
技法・材質紙本・墨画・彩色・額装
初出展覧会等第3回七絃会展
解説江戸時代後期の文人画家田能(たの)村(むら)竹田(ちくでん)と、漢学者頼(らい)山陽(さんよう)、絵師で陶工の青木木米(もくべい)が、京都鴨川の川床で涼を求める様子が描かれています。靫彦は、竹田の絵の画賛や随筆集に登場する、七夕の夜に竹田が山陽に出会い夜遅くまで木米の噂話をして過ごしたという内容に想を得、本来はその場にいなかった木米を加え三人が語り合う情景を創作しました。近眼の竹田は眼鏡をかけ、酒好きの山陽は寝転がり、耳の不自由な木米はそっぽを向いています。薄墨で夏の夜の水辺の風情を表した涼しげな作品です。

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