束の間の幻影

登録番号P-997
作品名(欧文)Momentary Illusions
作者名駒井 哲郎 1920-1976
大きさ(cm)18×29
制作年1951
技法・材質サンドペーパーによるエッチング・紙
初出展覧会等第28回春陽展
解説本作は作者の初期の代表作です。作品名はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)のピアノ曲集《Visions fugitives(束の間の幻影)》から採られました。本作について駒井はこう述べています。
 「この世の現実にやぶれ、疲れはてた人々の心にも、時として、静かな楽しい幻影が訪れ慰撫してくれることがある。そんな幻影をとらえ定着し、そんな瞬間が永遠に続けばよいと思うけれど、いつも束の間の夢にしか過ぎない。しかし、その瞬間、人はたしかに心の高揚を感じ、精神の優位を信じる。そして滑稽なくらいに心の波動がウキウキする。なにかわからぬ様々な幻影が演じる夜のブギウギ。」
寄贈者名照沼陽子氏(2017年度寄贈)

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