Finger Sample

登録番号P-983
作者名菊池 伶司 1946-1968
大きさ(cm)36.2*39.4
制作年1968
技法・材質エッチング・紙・額装
初出展覧会等第36回日本版画協会展(新人賞)
解説作者の名を高めた第36回日本版画協会展初出品で新人賞を受賞した代表作。ただしスタンプサインによる後摺作。作者死後2度の画廊個展があり(69年大阪フォルム画廊銀座店、78年かんらん舎)、それぞれ林健夫により後摺がなされ、前者30部、後者20部が頒布された。かんらん舎の折には、人気のあった本作はさらに10部が追加で摺られたとの情報があり、本作はそのエディションと推測できる。オリジナル作品は何部摺られたか不明だが、遺族に残されていた作品24点と原版55点は、93年に町田市立国際版画美術館に寄贈されている。わずか2年の制作期間に様々な作品を残した作者だが、銅版に手などを押しつけて画像を得る「Trace」のシリーズから手の指などの痕跡を用いる「Finger Sample」と題された作品が数点生まれる。作者は日記風の手記に「宇宙の万物は皆Sampleだ」という言葉を記しており、生命のない静止した影像に自己の死生観を託していたのかもしれない。画面は縦横の線で4つの部分に区切られており、中央部は十字架のような図像となっている。

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