江島詣

登録番号J-303
作者名前田 青邨 1885-1977
大きさ(cm)139×51.3
制作年c.1935-37
技法・材質絹本・彩色・軸装
解説神奈川県の江島神社は、江戸時代には財宝福徳・芸道上達の神として庶民の間で信仰が集まり、詣でる人々で大変な賑わいを見せたといいます。古来、この辺りは引き潮で砂嘴(さし)が現れると、対岸まで地続きになり、神社まで歩いて渡ることができました。籠に乗る人、担ぐ人、笠を被った女人の一行など、白砂の浜に足をうずめながら、行きかう人々の様子が生き生きと描かれています。波の寄せる砂浜の白との対比もあいまって、画面の上下を大きく占める海の青が、鮮やかに目に飛び込んできます。

PageTop