葬送の花火

登録番号P-444
作品名(欧文)Funeral Fireworks
作者名清宮 質文 1917-1991
大きさ(cm)17×26.1
制作年1973
技法・材質木版・紙
解説「葬送の花火」では、置かれた棺(ひつぎ)の上空に花火が上がっています。傍(かたわ)らにあるのはお酒でしょうか。清宮質文は、太平洋戦争の最中に東京美術学校に在学していました。動員のため、1941年12月に繰り上げ卒業するはずだったのが、制作に時間のかかる清宮は卒業制作が完成できず、翌年の3月に遅れて卒業となりました。繰り上げ卒業した学友のほとんどは、戦地で亡くなりました。この作品には、彼ら学友への鎮魂の思いが込められているそうです。もしかしたら、清宮が描く花火はすべて、友を送る花火なのかもしれません。
寄贈者名照沼毅陽氏(2007年度寄贈)

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