熊野
| 登録番号 | J-110 |
|---|---|
| 作品名(欧文) | Yuya from "The Tale of the Heike" |
| 作者名 | 木村 武山 1876-1942 |
| 大きさ(cm) | 144×240 |
| 制作年 | 1902 |
| 技法・材質 | 絹本・彩色・軸装 |
| 初出展覧会等 | 第12回日本絵画協会・第7回日本美術院連合絵画共進会 |
| 解説 | 『平家物語』に基づく謡曲「熊野(ゆや)」に取材した作品です。平宗盛(たいらのむねもり)の愛妾・熊野は、母が病気との知らせを受け、故郷の遠江国(とおみのくに、現・静岡県西部)へ帰りたいと申し出ましたが、宗盛は清水寺の花見に同行するよう命じます。しかし花見の宴席で、熊野が母への想いを託して「いかにせん 都の春も惜しむれど 慣れし東(あずま)の花やちるらむ」と詠むと、宗盛は心を動かされて帰国を許しました。画面では咲き誇る桜の下、人物がそれぞれ複雑な表情を見せています。 |
