頭と胴体3個
| 登録番号 | O-454 |
|---|---|
| 作品名(欧文) | A Head and Three Bodies |
| 作者名 | 麻生 三郎 1913-2000 |
| 大きさ(cm) | 130.3*194.0 |
| 制作年 | 1964 |
| 技法・材質 | 油彩・キャンバス・額装 |
| 初出展覧会等 | 個展(1966年、サヱグサ画廊) |
| 解説 | 戦後、母子像など複数の人物を描いた作者は、1950年代半ばから夕日に染まるような赤い色調を帯びた都市空間の背景にたたずむ人物像を描くようになる。その暗さは、戦争が終わっても尽きることのない人間の愚かさの象徴のようにも思われた。60年代になると描かれる人物像が次第に解体され、暗い背景に溶け込むような表現が生まれる。同様に、安保闘争で死んだ学生をテーマにした「死者」や、ベトナム戦争に触発された「燃える人」など、社会の矛盾を直接訴える作品も描かれる。64年制作の本作品は、まさにこういった人物像の解体が極限にまで達した時期の代表作といえる。一見抽象画とも見えるが、じっと見つめていると人間の姿形が徐々にかすかに浮かび上がってきて、人間存在の不条理さといったものに意識が向かってゆくような作品である。64年に自由美術家協会も退会し、戦後の活動にもある程度の区切りをつけた時期の作品ともいえる。 |
