西郷南洲と橋本景岳

登録番号J-1
作者名太田 聴雨 1896-1958
大きさ(cm)139×176
制作年c.1943
技法・材質紙本・彩色・額装
解説向かって左が福井藩の橋本左内、右が鹿児島藩の西郷隆盛です。橋本は敬愛する西郷のもとを訪れ、自分も国のために力になりたいと思いを伝えます。色白でやさしげな若者の風貌から、初めは相手を軽んじ取りあわなかった西郷ですが、橋本の国家を思う真摯な態度としっかりとした考え方に感心し、後日詫びを入れ交友を始めたといいます。この場面は、尋常小学校修身書巻5第21課にも「度量」という題名で掲載されました。戦時下に描かれた本作は、霞ケ浦海軍航空隊へ献納されました。国のために尽くそうとする真っ直ぐな決意が、戦争へ向かう国民の気持ちを後押しするとし、この題材がえらばれたのでしょう。

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