蝦夷風俗十二ヶ月屏風 三月、四月

資料名よみえぞふうぞくじゅうにかげつびょうぶ さんがつ、しがつ
大分類美術・工芸
時代明治時代初期
キーワード平澤屛山 平澤 屛山 大迫出身 近世アイヌ アイヌ風俗 布海苔 家族団らん 北海道
サイズ本紙130.0×54.5㎝
解説アイヌ風俗画の代表的な絵師である平沢屏山(本名:平沢国太郎)は、文政6年(1822)大迫町下町の平沢四郎兵衛家の長男として生まれました。23、4歳の時に北海道の箱館(函館)に渡った屏山は、当時の豪商・杉浦嘉七に絵の才能を認められ、嘉七の請負場所であった十勝・日高地方を訪れます。そこでアイヌの人々と暮らしながらアイヌの風俗を熱心に写生しました。
当作品は、当初12枚の絵からなる六曲一双の屏風として作られました。当館が所蔵する2扇は、奇怪な岩がそそり立つ海岸で布海苔を採る作業(3月)、また囲炉裏の鍋を囲み、遊具の傍らで紡ぎ仕事の母親に話しかける子供や、片膝を立て煙管タバコをふかす主人など、家族団らんの様子(4月)が、写実的に豊かな表情で、生き生きと描かれています。

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