田舎の橋・コルシカ 

作家ユッテル,アンドレ Andre UTTER
制作年1919年
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)37.0
作品寸法 (横、cm)44.2
作品識別番号Ⅳ-221
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕  
 コルシカは西地中海に浮かぶ島で、ナポレオンの生まれた島として有名です。
奥のほうには小高い丘が描かれていて、円錐形といってもよいほど整然とした形に整えられています。その形状は手前の橋と呼応するかのようです。家々の屋根は赤く、フランスというよりイタリアを思わせる風景です。
 ユッテルは画家としての業績よりも、モーリス・ユトリロの親友で、後にユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンと結婚した人物として有名です。一家がコルシカを訪れたのは1913年のこと。この作品から感じられる穏やかで、幸福な地中海の明るい雰囲気は、その時の旅行で彼が感じた幸福感に由来するものでしょうか。対象を整理し、簡潔で嫌味なくまとめあげたこの作品には、モダンな感覚が感じられます。

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