赤い服を着た女 

作家ルバスク,アンリ ルバスク,アンリ
制作年1930年
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)55.2
作品寸法 (横、cm)46.2
作品識別番号Ⅳ-205
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕  
 ルバスクは異なる流派の画家との交流から、自らの芸術表現を巧みに発展させていった画家と言えます。1893年のアンデパンダン展でのシニャックとの出会いは、彼が点描画法を作品に取り入れるきっかけとなり、画中の影の処理を新印象派の画家たちの色彩理論から学びました。取り上げる主題は、住み慣れた空間での日常の穏やかな出来事を描く、「アンティミスト」と呼ばれる一派の影響を大きく受けています。
 ルバスクが描く対象は彼の家族であり、また実際に彼が滞在し、過ごした場所の装飾や室内等がもとになっている場合が多いようです。この作品ではカンヴァスが置かれたイーゼルのある室内で、くつろいだ様子で椅子に腰掛ける女性が描かれています。画中のカンヴァスの表は見せず、イーゼルの背後が画面のなかに描き込まれることによって、描かれた室内の世界と鑑賞者との距離を縮め、親密な関係を築くことに成功しています。

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