裸婦

作家ドラン,アンドレ ドラン,アンドレ
制作年1925~1930年
材質、技法(形状)サンギーヌ・紙
作品寸 (縦、cm)61
作品寸法 (横、cm)43.8
作品識別番号Ⅳ-195
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕  
 第一次世界大戦後、ドランは裸婦像に取り組みました。多様なポーズをとったモデルを様々な角度から描いたそれらの習作は、人体の特徴を的確に捉えようとして、陰影や輪郭の描法に心をくだく画家の試みを伝えています。
 この時期のドランは、鮮やかな色彩や大胆な造形表現ではなく、安定した形態、理想化された人体を写実的に描写することを目指しています。古典主義への回帰とも言えるこの変化は、同時代の他の画家においても見られる現象でしたが、特にドランについては、もともと初期ルネサンス絵画に心酔していた上に、1921年のイタリア旅行がその傾向に拍車をかけたと考えられます。
 本作においても、人体や顔の表情が的確に捉えられ、明快に表現されています。このように描かれた裸婦像が、1930年代に登場するモニュメンタルな大型作品のなかの女性像に結実していくのです。

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