静物 

作家コッテ,シャルル コッテ,シャルル
制作年1919年
材質、技法(形状)油彩・ボード
作品寸 (縦、cm)54
作品寸法 (横、cm)38.6
作品識別番号Ⅳ-189
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 コッテが最も関心を向けたのは、現実世界の写実的な描写でした。人物の群像のほか、海の景色や静物も描いており、また岬や山などの風景画からは、対象に向かう実直な眼差しが窺えます。ブルターニュ地方に惹かれ、その風俗や儀式の場面が描かれた作品の画面からは、宗教的感情を見て取ることもできます。
 若い頃に描いた静物画は、正面から見た構図で細部まで描かれており、古典的な静物画を思わせます。後に手がけたパステル画は、極めて明るいものです。この《静物》は油彩ですが、コントラストは抑制されており、パステル画に近い様相を呈しています。
 テーブルの上には花、果物あるいは野菜が置かれています。やや高い視点から見た構図で捉えられており、同時代の印象派的な態度が垣間見えます。初期の作風とは明らかに異なるこの作品は、自身の制作の幅を広げつつあるコッテの微妙な動静を示す一点と言えるでしょう。

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