婦人像

作家ペヒシュタイン,マックス ペヒシュタイン,マックス
制作年1917年
材質、技法(形状)リトグラフ・紙
作品寸 (縦、cm)62
作品寸法 (横、cm)49.7
作品識別番号Ⅲ-220
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 ペヒシュタインは、木版やリトグラフなどの技法による肖像や風景をモティーフとした作品を多数制作しています。第一次世界大戦中の1916年から17年、軍隊服役中には、女性の頭部を描いたリトグラフを数点残しています。1916年、ペヒシュタインは日本軍に捕らえられて長崎に連行された後、解放されたと言われています。おそらくこの時に彼が目にした、着物を着た女性の姿もリトグラフ作品として残しています。
 ペヒシュタインは画家としての眼差しと技術をもって、戦禍の下で目にしたものを描き留めました。この作品《婦人像》の女性は、一瞬、大きく目を見開いて何かを見定めようとするかのようです。
 目もとや口もとの特徴的な表情が的確に捉えられ、睫毛、眉、額や頬の皺、そして髪、装飾品まで巧みな描線で簡潔に表現されています。描くことに対する画家の毅然とした姿勢が窺える一作です。

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