フランク

作家ペヒシュタイン,マックス ペヒシュタイン,マックス
制作年1917年
材質、技法(形状)リトグラフ・紙
作品寸 (縦、cm)62
作品寸法 (横、cm)49.3
作品識別番号Ⅲ-219
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 第一次世界大戦中の1916年から17年にかけて、ペヒシュタインは兵役に服しました。この間に多くのリトグラフを制作しており、その対象となったのは戦争の中で画家の目に映ったものでした。包帯を巻いた人物、負傷者の肖像、そして飛行士の姿などが描写されています。
 頭部を中心に描いたそれらの作品は、険しい眼差しによって生きることを見つめる者の姿が強調されています。いずれも細かな線描で顔の表情や骨格の特徴まで的確に捉えられ、それまでに見られなかった写実的な描写で表現されています。
 この作品に描かれたフランクは、妻ロッテの間に生まれた息子です。
 1913年生まれのフランクは、ロッテとともにモデルとしてしばしば作品に登場します。フランクの表情は穏やかな愛らしさを湛えつつも、眼を見開いて、懸命に何かを見据えています。息子というかけがえのない存在に、自らの心情を託した一作とも言えるでしょう。

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