帆船

作家ペヒシュタイン,マックス ペヒシュタイン,マックス
制作年1912年
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)75
作品寸法 (横、cm)75.5
作品識別番号Ⅲ-218
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 1906年、ペヒシュタインはドイツ表現主義の作家集団「ブリュッケ」に参加しました。このグループは、対象を自らが感じたままに激しい色彩を使って描き出すという共通の志向性を持っていました。
 1908年にパリに滞在した彼は、フォーヴィスムの画家達と交流し、影響を受けています。この作品が描かれた1912年、ペヒシュタインはブリュッケから離れる時期にあり、原色を用いて平面的に描く傾向を強めていました。
 彼はしばしば船やボートのある情景を描いています。この《帆船》においては、空も海も緑色でおおっています。一見穏やかに見えますが、画面の右に立つ木がしなり、帆が揺れる様などから、荒ぶる自然の力に晒されている情景であることが判ります。水平線はやや高めに設定され、左に見える太陽の光が帆船を照らし、船の青と照りかえす光の黄色の強烈な対比があいまって、見る者の感情を揺さぶります。

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