裸婦

作家ドラン,アンドレ ドラン,アンドレ
材質、技法(形状)油彩・板
作品寸 (縦、cm)24
作品寸法 (横、cm)18.5
作品識別番号Ⅲ-209
公開解説 〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕
 ドランは、コロー、セザンヌ、そしてキュビスムに傾倒する一方、ルネサンス期における巨匠たちの作品研究にも熱心に取り組み、過去から同時代に至る様々な芸術を貪欲に吸収して自らの表現を追求した画家でした。
 1920年代、ドランは多くの裸婦を描いています。これらは、人体の均衡に重きが置かれ、より堅固で写実的に描写されています。裸婦の後姿を描いた彼の油彩画は、形体の把握や細部の描写を西洋美術の古典から学ぼうとするドランの姿勢をよく伝えています。
 油彩の薄塗りによって軽やかな筆の動きが明快に表われたこの作品は、デッサンにしばしば見られる自由闊達な筆致を生き生きと伝えています。また、座る裸婦の後ろ姿は、新古典主義の画家達が好んだ主題であり、太い輪郭線はフォーヴィスムに特徴的な表現です。同時代の芸術と古典芸術の調和を目指したドランの特徴がよく表われた一作です。

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