サン・メダール教会とムフタール通り 

作家ユトリロ,モーリス ユトリロ,モーリス
制作年1913年
材質、技法(形状)油彩・板
作品寸 (縦、cm)53
作品寸法 (横、cm)69.5
作品識別番号Ⅱ-190
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 サン・メダール教会はパリのリュクサンブール公園の南東にある17世紀の教会です。この作品では、教会の手前に、サン・メダール小公園の入口が見え、左手にはムフタール通りが奥へ続いています。ムフタール通りは店の立ち並んだ賑やかな通りで、古い風変わりな看板が見られることで知られています。
 ユトリロはこの教会の建物全体に、この通りを画面に加えるため、教会の南側の交差点を隔てたところから描いたようです。画面で中心的な色彩として用いられているのが、教会の屋根や樹木の緑であり、これが歩道や看板、左の建物の窓にも見られます。一般に「白の時代」と呼ばれる最盛期の作品ですが、その中でも特に重要な、ブロ画廊で開かれたユトリロの最初の個展に出品された31点の内の1点です。全ての作品が、ユトリロ自身が選んだものでした。サインの末尾にVの字が書かれていますが、これは母の姓ヴァラドンに由来すると考えられています。

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