ル・プティ=ジュヌヴィリエにて、日の入り

作家モネ,クロード Claude MONET
制作年1874年
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)54
作品寸法 (横、cm)73
作品識別番号Ⅱ-179
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 モネは、1871年12月から78年1月まで、パリ近郊の町アルジャントゥイユを活動の拠点としました。 鉄道の開通により、パリから15分で訪れることができたこの場所は、余暇を過ごす郊外の地として人気が高く、印象派の画家達も度々訪れました。急速に都市化が広がるなかでも、そこは自然が息づいていたからでしょう。
 アルジャントゥイユの向こう岸にあるル・プティ=ジュヌヴィリエは、毎年夏にヨットレースが開かれる場所でした。1874年、モネはこの場所で様々な視点から作品を描いています。この年はまた第1回印象派展の開催年に当たります。この作品では大胆且つ力強い筆使いで、日の入りの瞬間が捉えられています。時間と共に移ろいゆく光と色彩の変化をカンヴァスに捉え続けた印象派の巨匠モネが、まさにこの時期この地に誕生したことを物語る作品と言えるでしょう。

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