ニース郊外の風景

ニース郊外の風景

作家マティス,アンリ Henri MATISSE
制作年1918年頃
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)37
作品寸法 (横、cm)45
作品識別番号Ⅱ-177
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕
 美術学校でモローに師事したマティスは、先生の勧めで古典絵画の模写に専念しました。このため、初期の作品は、重い色使いが特徴のひとつとなっています。しかし1898年に南フランスのコルシカ島に半年間滞在したことが契機となり、色彩を強調して描き、作風を変化させていきます。
 この作品の舞台、ニースは、1917年以降、活動の拠点となった場所です。手前には、穏やかな緑色の大地に、横たわる二人の女性が描かれています。中ほどには黒を基調にして描かれた木々と、奥に続く小道が描かれ、奥行きのある空間を演出しています。画面の要所に的確に絵の具が施され、カンヴァスの地を見せることを憚らない筆の運びは自信に満ちて軽やかで、作品に躍動感と開放感を与えています。1908年以降17年まで幾何学的な形態を研究し、色調のさらなる可能性を追求した画家の成果がよく表れています。

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