作家クールベ,ギュスターヴ Gustave COURBET
制作年1870年頃
材質、技法(形状)油彩・布
作品寸 (縦、cm)35
作品寸法 (横、cm)55
作品識別番号Ⅱ-155
公開解説〔國富奎三コレクション室 常設展示室〕 
 弾ける波、垂れ込める暗雲、そして大きくうねる波の透明感。迫真の描写力によって嵐の前の海岸風景が、ただならぬ力動感と美を湛えてカンヴァスに再現されています。
 クールベが生まれ育ったのは、海に接することのないスイスとの国境近くのオルナンという町で、初めて海を目にしたのは、22歳の時でした。その後、地中海の風景や英仏海峡の海を数多く描きました。
 クールベは、自然の厳然たる有り様を客観的な現実として的確に描き出します。この作品では、ペインティングナイフと絵筆を巧みに使い分けて物事の本質を抉り出そうとしています。
 海を描いた作品が商業的に成功を収めたことを背景に、ほぼ同じ構図による作品が多数制作されています。風景画を連作で描くという点は、印象派の先駆とも言えるでしょう。

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