山岸牧場より黒間山を望む

名称ヨミヤマギシボクジョウヨリクルマヤマヲノゾム
時代平成
解説山岸牧場から見る黒間山(くるまやま)の写真。
大野の西方に位置し、柏木畑と軽米町小軽米に隣接する地域には平根、蝦夷森と連峰が連なり、その中でも「黒間山(くるまやま)」が一段と高くそびえ立っている。山の中腹には、慶応二年(1866)8月に奉祭した黒間大明神、明治35年(1902)5月に奉祭した八幡大明神の二柱(ふたはしら)の祠が鎮座している。かつては旧中野村小子内(おこない)現洋野町種市の猟師たちが黒間山を唯一の標識として漁場を営み、その漁区を「黒間平(くるまたいら」
と称し、近海漁の宝庫といえる漁場であったという。また、日露戦争のころ、小子内の漁師が黒間平で漁をしていると海面に黒間山の樹木が真紅に映ったという。その後、日露戦争に勝利したことから、黒間山の木が赤く映れば吉兆であると言われるようになった。
この山の名前の由来とも思われることの一つに、沖から眺めると黒い馬がいるように見えるとか、三角の山容に特徴があり、これが舟が湊に戻るときの目印にしたなどがある。また、馬の鞍の形に似た山が二つ並んであることから、「くろうま山」から「くるま山」になったのではとも言われる。
サイズ
地域黒間山
資料ID009OS00027

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