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オシラ様

名称ヨミオシラサマ
時代不明
解説岩手のオシラ様は、蚕の神様とか目の神様と言われ、旧家に祀られていることが多いようである。オシラ様は六体、または八体四組持っている家もあり、さまざまである。
元岩手県立博物館第二学芸課は、平成15年オシラ様調査によると、本県では約1229戸がオシラ様を祭祀しており、最古のおしら様は、岩手県九戸郡種市町(現洋野町)に所在する大永5年(1525年)のもので、大野村で年号のある最古のものは「明暦三年(一六五七)一月大吉・奉・修四羅神」と記されたオシラ様である。
神体は、多くは桑の木で作った1尺(30cm)程度の棒の先に男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布きれで作った衣を多数重ねて着せたものである。貫頭衣のかたちをしたものと布を頭部からかぶせた包頭型とがある。
普段は住宅の神棚や床の間に祀られていることが多い。記年銘のある神体は、男と女、馬と娘、馬と男など2体1対で祀られることが多い。
現在の着物は大正時代のものらしく、古い物は麻布50枚ほどある。御神体の古い布はいつころか川に流したという。
年に一度、オシラ様を神棚から下ろし年頭や子供達が遊ばせたりした。
サイズ
地域馬渡・大野中区・仲町
資料ID006OS00071

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