小子内海岸のフノリ漁場

名称ヨミオコナイカイガンノフノリギョジョウ
時代昭和(戦前)
解説藩政時代既に売り出す投石により養殖本格化
フノリは、昔から食用にされたほかソバやウドンのつなぎ、洗髪用のりなどに使用されたためけっこう需要が多かったようである。
この当時のフノリの採取は自然に生育したものを採っていたようであるが、大正15年(1926)4月30日「水産業推奨規制」が公布され、そして昭和3年(1928)には漁業組合共同施設を設置し沿岸漁業の振興を期すことを目的として改正された。この改正は資本家以外の中小漁業者の自衛保護と港湾のない宮古以北の漁業振興を意図したものであった。
これを受けて種市でもフノリ養殖場、船揚げ場、船溜、共同販売所などが整備された。この時、県下でフノリ養殖の設備を12組合が整備したが、その内10組合は九戸郡下での整備であった。
フノリ石の投石も同時に進められたようであるが、まだ小規模であったようである。本格的になるのは、昭和8年3月3日の三陸大津波以降の災害復旧資金が導入されてからだと思われる。
サイズ
地域小子内
資料ID101TS00066

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