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【動画】和座神楽_番楽太郎 ~普及版~

名称ヨミ【ドウガ】ワザカグラ_バンガクタロウ ~フキュウバン~
時代平成
解説平成5年度地域活性化事業調整費の助成を受け、和座神楽のビデオ制作が実施された。和座神楽の舞は12種類あると言われており、伝承用と保存用の収録が行われた。
洋野町種市図書館に所蔵されていたVHSを平成30年文化庁文化芸術振興費補助金事業にてデジタル化を実施。
この動画はそのVHSに収録されていた一部『番楽太郎 ~普及版~』である。

番楽太郎舞は、天照大御神が天岩戸から出た時の人々の喜びと祈願成就を施す舞です。扇子を大きく回しながら踊ります。

和座神楽は昭和62年に種市町指定無形民俗文化財(現在は洋野町)に指定されました。
しかし、現在は舞手の不足などで後継者育成が困難となっており、約400年の伝統ある「八龍権現和座神楽」の保存会は活動を休止している。

制作されたVHSには下記の演目が収録されている。
~収録内容【伝承版】~
・種市夏まつりの時の門打ち
・御祈祷
・権現舞
・鶏舞
・三番叟
・山乃神舞
・寅の口舞
・番楽太郎

~収録内容【保存版】~
・御祈祷
・権現舞
・鶏舞
・三番叟
・山乃神舞
・寅の口舞
・番楽太郎

〈参考〉
和座神楽の別当種市家が代々継承
昔むかし、久慈平岳のふもとの和座村に、一人の山伏が権現様を背負ってきて、村人に「実は、この権現様は熊野権現と羽黒権現を一つの木でおつくりした日本三権現の一つで、大変ご利益のあるものである。ここまで来たら急に重くなって歩くことができなくなってしまった。きっと、鎮座されたいのであろう。尊い権現さまであるから、お宮を建てて祀るがよかろう」と、権現さまを置き立ち去っていった。
ある時、八木の浜から八戸の湊にかけてクジラが33頭もとれ、八戸二万石の殿様は大喜びで大漁祝いに藩中の権現さま33体を招いた。別当たちは殿様に招かれたものだから、それぞれの衣装で飾り権現さまを連れていった。しかし、和座の別当は大変貧乏だったので、ボロボロの衣装しかなく、なさけなくも末席に置かれ小さくなっていた。
その晩は皆、明日の競演のため寝つかれなかった。ところが、真夜中になって急に神棚のほうでドタン、バタンというものすごい音がしたので、別当たちは恐ろしくなりふとんをかぶり震えていた。
やがて、夜明けも近くになり騒ぎも静まったので、恐る恐る布団から顔を出してみると-。なんど、神棚の権現さまがあたり一面に落ち転がっており、最上段に和座の権現さまが厳然と納まり周囲を圧していたのである。
これを聞いた八戸の殿様は、初めて和座の権現さまの尊さを知り、たくさんの供物をし別当に褒美まで与えた。それ以来、だれ言うことなく二万石権現と称し崇め奉るようになったと伝えられている。
そして、今も代々別当であった和座の種市家に大切に守り継がれている。
(種市町のむかし探訪より)
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地域和座・大谷
資料ID329TRS_00008

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