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当町に水産試験場分場設置の陳情書

名称ヨミトウマチニスイサンシケンジョウブンジョウセッチノチンジョウショ
時代昭和(戦後)
解説陳情書
要旨 当地方水産業振興のため、当町に水産試験場分場の設置方お願いいたします。
理由 県当局並びに県議会の御賢慮により水産振興の諸施策が積極的に講ぜられ、とみに改善が加えられつゝありますことは、誠に感謝に堪えません。
 又最近に至っては水産試験研究機関の施設整備を図るため、夫々計画を進められておるやに仄聞いたして居ります。
 御承知の通り当町沖合は、三陸海岸においても極めて優秀な漁場を有し、又当地先については他に類例を見ない広大な浅海平磐を持ち、その面積116万平方米に及んでおります。
 今回藻類の養増殖を図るため該海面を改善し、画期的な増産を期する目的をもって新しいケースとして漁業構造改善対策事業の中に、耕うん聖地のためブルドーザーを導入することに成ったのも、当地域における自然的条件の特殊性を物語るものゝ一例でもあります。
 今後は更にのり人口採苗施設、あわび等の蓄養施設、ブロック投石、岩礁爆破、人口漁礁等の事業が計画されているが、之が基礎的実用化の試験、効果確認調査、海底地形、底質及び生物、水温調査、適正漁具漁法等々漁民が会得していない根本的問題が山積しております。
 斯る観点から特に浅海漁業を中心に地方経済が大きく左右され且その特殊性を活かし、増産の飛躍を試みんとする時との生産現場に試験施設の設置は不可欠の要件であります。
 何卒右事情御賢察下さいまして当町に県立水産試験場分場を設置せらるゝ様特段の御配慮賜り度く陳情いたします。
昭和39年7月15日
サイズ縦25.8*横18.3cm
地域一区・二区・三区・四区
資料ID307TRB_00414

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