螢

中村貞以

作家名（ヨミ）	ﾅｶﾑﾗﾃｲｲ
生没年（西暦）	1900-1982
略歴・解説	大阪船場生まれ。実家は鼻緒問屋を営む。1909年頃、浮世絵師長谷川貞信(2代目)に入門。1919年からは北野恒富に師事し美人画を学ぶ。翌年、第6回大阪美術展で《微笑》が初入選。1923年院展の第9回試作展に《仙女》が初入選。翌年院友に推挙される。大正期から戦前は楚々とした清雅な美人画、戦後は現代的風俗の人物を扱う。1954年にはインド旅行、画業の円熟期を迎え、1960年春泥会を結成し、後進の育成にもあたった。横山大観記念館の理事長を務めた。幼少時の火傷により指が不自由であったため、筆を両手にはさんで描く合掌描きで制作をした。