武陵桃源図

名称ふりがなぶりょうとうげんず
大分類絵画
員数1幅
作者野呂介石
材質絹本淡彩
法量まとめ縦92.3 横32.3
時代江戸
世紀19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 「武陵桃源」とは、いわゆる桃源郷のことで、中国の東晋時代の詩人・陶淵明(365~427)が記したとされる「桃花源記」に登場する理想郷のこと。紀州三大文人画家の一人である野呂介石(1747~1828)が描いた本図には、水辺の村や水田、各所に咲く桃の花が美しく表され、理想郷としての桃源郷を彷彿とさせる。画面左上には、「介石山人隆寫」の款記と、「矮梅老人」(白文方印)・「第五隆印(朱文回文方印)の印章が捺される。画面上部中央にある賛は、介石と親交のあった紀伊藩の儒学者・山本楽所(1764~1841)によるもの。紀伊藩の藩医を務めた郭家旧蔵資料。

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