南方熊楠書簡 宇井縫蔵宛

名称ふりがなみなかたくまぐすしょかん
大分類書跡
員数5通
作者南方熊楠
材質紙本墨書
法量まとめ①縦18.4 横41.4 ②縦18.2 横25.7 ③縦12.8 横20.5 ④縦18.2 横19.8 ⑤縦12.7 横21.4
時代近代
世紀20
元号大正1~大正14
西暦1912~1925
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 南方熊楠(1867~1941)が、親交のあった宇井縫蔵(1878~1946)に宛てた、大正時代の書簡類。宇井は西牟婁郡岩田村(上富田町)の出身で、田辺周辺の学校で教員として勤務した。宇井は、岩田尋常高等小学校在職中に、植物採集を始め、牧野富太郎(1862~1957)に標本を送るなどし、のちに『紀州植物誌』を著した。熊楠が熊野で採集した植物標本を明治44年(1911)ごろに牧野へ送った際に、宇井はその仲立ちをしており、このころから親交を深めたようである。この5通の書簡類は、まさに熊楠と宇井との交流を物語る資料で、同じ地域で活動する異分野の研究者として、熊楠は10歳年下の宇井に対等に接していることが分かる。

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