夏山絳緑図

名称ふりがなかざんこうりょくず
大分類絵画
員数1幅
作者野呂介石
材質絹本淡彩
法量まとめ縦40.9 横88.2
時代江戸
世紀19
元号文政6
西暦1823
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州の三大文人画家の一人・野呂介石(1747~1828)による山水図で、文政6年(1823)4月、介石77歳の作と款記に記される。横長の画面中央になだらかな主山を配し、山のふもとには大きな水景を、水景の岸辺にはいくつかの家々を描く。画面中央にはやや大きな家屋や橋があり、近景には比較的大きな土坡や松が見える。墨線による輪郭線を全く用いず、山肌の皴や樹木の幹などの輪郭線は、全て代赭らしき赤茶色で描かれている。こうした表現を、款記では中国の王維(701~61)風の没骨法と表している。

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