月梅図

名称ふりがなげつばいず
大分類絵画
員数1幅
作者上野霞城
材質紙本墨画
法量まとめ縦129.8 横54.5
時代江戸
世紀19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 梅の大樹の彎曲した枝を画面右下から左上へとダイナミックに配し、右上には梅の枝の奥に満月を描いている。彩色は用いず、墨のみで描かれているが、かすれた筆致や塗り残しで梅の枝の質感を表現し、濃墨を効果的に用いて画面にアクセントを添えているほか、画面の背景全体には、淡墨を霞状に刷いて、薄明るい満月の夜空を表現する。落款によると、上野霞城(直孝)という紀伊藩士と考えられる人物の作で、画風から紀州の三大文人画家・野呂介石(1747~1828)の影響を受けていることがうかがわれる。

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