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花鳥図

名称ふりがなかちょうず
大分類絵画
員数双幅
作者馬上清江・松亭
材質絹本著色
付属品桐箱・包裂2・巻止2
法量まとめ縦111.3 横45.0
時代江戸
世紀19
時期後期
元号文化11
西暦1814
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州湯浅出身の画人・馬上清江(?~1842)が描く右幅には、紅白の牡丹と白木蓮、2羽の鳥が配される。牡丹は富貴の象徴であり、白木蓮は中国では玉蘭といい、才能と美しさをたたえる花である。鳥は吉兆を知らせる瑞鳥・喜鵲かと思われる。肥前長崎出身の画人とされる松亭が描いた左幅には、薔薇と白梅、2羽の綬帯鳥が描かれる。薔薇は、別名長春花とよばれるおめでたい花であり、梅は中国では発音が「眉」に通じ、綬帯鳥は「綬」が「寿」と同音であることから、梅に綬帯鳥で「眉寿」という長寿を意味する言葉になる。双幅のうち、向かって右福は、紀州湯浅出身の画人・馬江清江(?~1842)筆の花鳥図で、辛夷(こぶし)と牡丹に小禽をあしらった図柄のもの。画面右上隅に「文化甲戌秋日、馬徳写」の款記と「紀伊國湯浅人」・「馬忠」の白文方印が認められる。文化甲戌年は、同11(1814)年にあたり馬上清江没年の28年前の作と知れる。作風は、濃彩緻密な写生を特徴とする、一種の装飾画で、師事したと伝えられる谷文晁の花鳥画に通ずるものである。向かって左福は、肥前出身の画人・松亭の筆。白梅と薔薇に双禽をあしらった図柄である。
テーマまつり/いのり

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